カテゴリー: 安全・詐欺対策

  • クレジットカードの利用明細、月に1回は見ていますか? 不正利用に早く気づく方法

    「カードの明細は、ほとんど見たことがない」
    「身に覚えのない請求があったら、どうすればいい?」

    クレジットカードの不正利用は、早く気づけば被害を小さくできるケースが多いものです。そのためには、月に1回、明細を見る習慣をつけることが大切です。

    明細の見方

    カード会社のアプリやウェブサイトで、ご利用明細を確認できます。見るポイントは次の3つです。

    1. 利用日: 自分が使った日と合っているか
    2. 利用先: 知らない店名や、海外のサイト名がないか
    3. 金額: 身に覚えのない金額がないか

    不正利用が疑われる、よくあるサイン

    • 少額(数百円〜数千円)の、知らない請求がある
    • 外国のサイトや、聞き慣れないサービス名が並んでいる
    • 毎月、同じ名前で請求されている、覚えのないサブスクがある

    少額の請求は、気づかれにくいことを狙って行われる場合があります。

    身に覚えのない請求を見つけたら

    1. まず、慌てない
    2. カードの裏面に書かれているカード会社の問い合わせ窓口へ、すぐ連絡する(メールやSMSのリンクではなく、カードの裏面や公式サイトの番号を使う)
    3. 必要に応じて、カードの利用停止や再発行の手続きを案内してもらう
    4. 状況によっては、警察への相談が必要になる場合があります

    連絡が遅れると補償の対象外になることもあるため、気づいたらその日のうちに連絡するのが基本です。

    気をつけたい、カード会社を装った詐欺

    「カードが不正利用されています」「利用制限をかけました」といった内容のメールやSMSが、偽物の場合があります。

    • リンクを押して、カード番号や暗証番号を入力しない
    • 不安なときは、カードの裏面の電話番号に自分から問い合わせる

    偽のメールの見分け方は「迷惑メールを減らす設定と、開いてしまった時の対処」も参考になります。

    明細を見るついでに、サブスクも確認

    明細を見るときに、毎月同じ金額が引かれているものを探すと、使っていないサブスクが見つかることがあります。くわしい探し方は「使っていないサブスクの探し方・やめ方」をどうぞ。

    まとめ

    • 明細は、月に1回、利用日・利用先・金額の3点を確認する
    • 身に覚えのない請求は、カード裏面の窓口へすぐ連絡する
    • カード会社を装ったメール・SMSのリンクは開かない
  • 「今どこにいる?」に困らない、家族の見守りアプリの使い方

    外出先で「今どこにいるの?」と家族から電話がかかってきて、うまく説明できずに困った経験はありませんか。反対に、離れて暮らすお子さんから「何かあったときにすぐわかる方法はないか」と聞かれることもあるかもしれません。実は、スマホの中には、言葉で説明しなくても居場所を伝えられる機能が備わっています。

    「見守りアプリ」とは何をするもの?

    一言でいうと、自分の今いる場所を、決めた家族だけに見えるようにする機能です。難しい操作は必要なく、一度設定すれば、あとは普段通りスマホを持ち歩くだけで済みます。

    • 監視されているようで抵抗がある、と感じる方もいますが、見られるのは自分が許可した家族だけです
    • いつでも設定をオフにしたり、共有する相手を変えたりできます

    代表的な2つの方法

    方法1: LINEの「位置情報」を送る

    LINEのトーク画面から、その場にいる自分の位置を1回だけ送ることができます。

    1. 家族とのLINEトーク画面を開く
    2. メッセージ入力欄の横にある「+」マークをタップ
    3. 「位置情報」を選び、地図が表示されたら「送信」をタップ

    これは「今この瞬間」の場所を1回送る方法です。買い物先や病院についたことを知らせたいときに便利です。

    方法2: 常に居場所がわかる見守りサービスを使う

    「毎回送るのは面倒」「離れて暮らす家族に、いつでも安心してもらいたい」という場合は、常時共有できるサービスを使う方法もあります。

    • iPhoneどうしなら「探す」アプリの中の「人を探す」機能で、家族間の位置を常に共有できます
    • Androidには「Googleファミリーリンク」や、各携帯電話会社が提供する見守りサービスがあります
    • 契約している携帯電話会社に相談すると、専用の見守りアプリを紹介してもらえることもあります

    設定するときの考え方

    1. まず家族と話し合う: 「何かあったときのために」という目的をお互いに確認してから設定すると、安心して使えます
    2. 常時共有か、必要なときだけかを決める: プライバシーが気になる場合は、外出時だけオンにする、といった使い方も可能です
    3. バッテリーの減りを確認する: 位置情報を常に使う機能は、多少電池の減りが早くなることがあります。電池を長持ちさせる工夫とあわせて調整するとよいでしょう

    こんな場面で役に立ちます

    • 買い物や通院で外出したことを、離れて暮らす家族にさりげなく伝えられる
    • 台風や地震など、もしものときにすぐ無事を確認してもらえる
    • 逆に、お孫さんの外出先を見守りたいときにも同じ仕組みが使えます

    注意しておきたいこと

    • 見守り機能は家族間の「安心」のためのものです。無関係な相手に位置情報を送らないよう、共有先は必ず確認してから設定してください
    • 「あなたの位置情報が漏れています」といった不安をあおるメッセージやアプリの案内には注意してください。設定は必ずスマホ本体の「設定」アプリや、公式のLINE・Googleの機能から行いましょう

    まとめ

    • 見守りアプリは「決めた家族だけに、今の場所を伝える」仕組み
    • LINEなら1回だけ、常時共有ならiPhoneの「探す」やAndroidの家族向け機能が使える
    • 設定前に家族と目的を話し合っておくと、安心して使える
    • 共有先の確認と、公式機能からの設定を徹底する

    あわせて読みたい: 家族とのつながり方をもっと知りたい方には「60歳からのLINE超入門」もおすすめです。写真の送り方やビデオ通話のやり方など、家族と安心してつながる方法をまとめています。

  • 「二段階認証」って何? 面倒でも設定しておきたい理由

    LINEやスマホの設定画面で「二段階認証」「2要素認証」という言葉を見かけて、「難しそう」「よくわからないから、そのままにしている」という方は多いのではないでしょうか。実は仕組みはシンプルで、一度設定してしまえば、日常の使い方はほとんど変わりません。この記事で、たとえ話を使ってやさしく解説します。

    二段階認証を、鍵にたとえると

    普段、家の鍵は1つだけで開け閉めしていますよね。二段階認証は、「鍵」に加えて「もう一つの確認」を用意するようなものです。

    1. 1つ目の鍵: いつものパスワード
    2. 2つ目の確認: スマホに届く確認コード(数字)や、指紋・顔認証

    たとえ誰かにパスワード(1つ目の鍵)を知られてしまっても、2つ目の確認がなければログインできません。「合言葉を知っているだけでは家に入れない」仕組みと考えると、イメージしやすいと思います。

    なぜ設定したほうがいいのか

    「自分は狙われないから大丈夫」と思いがちですが、パスワードは思わぬところから漏れることがあります。

    • 他のサービスと同じパスワードを使い回している
    • 偽のログイン画面(フィッシングサイト)にうっかり入力してしまった
    • 家族や知人しか知らないはずの情報から、パスワードを推測される

    こうした場合でも、二段階認証を設定していれば、ログインの最後の一歩を防ぐ壁になります。LINEの乗っ取り被害の多くも、二段階認証(LINEでは「本人確認」という設定名の場合もあります)を設定していれば防げたケースが少なくありません。

    LINEでの設定の考え方

    LINEには「パスコードロック」や、機種変更時に必要な「本人確認」の設定があります。細かい手順は機種やアプリのバージョンで変わりますが、探す場所はだいたい共通しています。

    1. LINEの「ホーム」画面で、右上の設定(歯車マーク)を開く
    2. 「アカウント」の項目を探す
    3. 「パスコードロック」や「本人確認」などの安全に関する項目を確認する

    わからないときは、無理に一人で進めず、家族に画面を見せながら一緒に設定してもらうのが一番確実です。

    Googleアカウント・Apple IDでも同じ考え方

    LINEだけでなく、写真や連絡先を管理しているGoogleアカウント(Android)やApple ID(iPhone)にも、同じような「2段階認証」の設定があります。これらは特に、写真や連絡先のバックアップを預けている大切な場所なので、設定しておくと安心です。

    設定するときの注意点

    • 確認コードの受け取り方法(電話番号かメールか)を、必ずメモに控えておく
    • 機種変更のときは、この設定があると本人確認の手順が増えます。事前に家族や携帯電話会社に相談してから機種変更すると、スムーズです
    • 「本人確認コードを教えてください」という電話やメッセージは、詐欺の常套手段です。コードは誰にも教えないでください

    まとめ

    • 二段階認証は「鍵」に加えて「もう一つの確認」を用意する仕組み
    • パスワードが漏れても、最後の一歩を防いでくれる
    • LINE・Googleアカウント・Apple IDなど、大切な情報を扱うサービスから設定するのがおすすめ
    • 確認コードは誰にも教えないことが大切

    あわせて読みたい: LINEの基本的な使い方や、家族とのつながり方は「60歳からのLINE超入門」でも詳しくご紹介しています。

  • スマホだけじゃない——迷惑はがき・不審な郵便物にも注意

    このサイトでは、スマホを使った詐欺の手口を多くご紹介してきました。今日は少し違う角度から、郵便で届く不審なはがきや封書についてお話しします。スマホと組み合わせて狙われることも多いため、あわせて知っておいていただきたい内容です。

    よくある「不審な郵便物」のパターン

    1. 「総合消費料金未払いのお知らせ」

    身に覚えのないサービスの利用料金を請求するはがきです。「本日中にご連絡ください」といった文言で不安をあおります。

    2. 「裁判所からの通知」を装うもの

    実際の裁判所からの通知に似せた書式で、「訴訟を取り下げるには、記載の番号に連絡を」と誘導します。本物の裁判所からの通知は、いきなりはがきで届くことはまずありません。

    3. 「当選しました」という通知

    「高額な賞金に当選しました。受け取るには手数料の振込が必要です」というものです。本物の懸賞で、受け取る側が先にお金を払うことはありません。

    見分け方の基本は、スマホの詐欺と同じ

    • 身に覚えのない請求は、まず疑う
    • 「今すぐ連絡を」という急かし文句は、詐欺のサイン
    • 記載された電話番号には、自分からかけない

    対処法

    1. 書かれた電話番号には、絶対に連絡しない
    2. 内容を家族に見せて、相談する
    3. 不安なら、消費者ホットライン188に電話し、「こんなはがきが届いたが、詐欺かどうか教えてほしい」と相談する
    4. 悪質だと思われる場合は、はがきや封筒を捨てずに保管しておく(相談時に役立ちます)

    スマホと組み合わせた手口にも注意

    最近は、はがきに書かれたQRコードを読み取らせて、偽サイトに誘導する手口も出てきています。紙のはがきに書かれたQRコードも、スマホのメールやSMSのリンクと同じように警戒してください。 読み取る前に、本当に信頼できる差出人か確認しましょう。

    家族での「情報共有」が一番の対策

    こうした郵便物は、一人暮らしの高齢者を特に狙う傾向があります。

    • 不審な郵便物が届いたら、写真に撮って家族のLINEグループで共有する
    • 「最近、こんなはがきが届いたよ」という何気ない会話が、被害を防ぐきっかけになります

    本物の重要な通知は、どう届くか

    本当に大事な通知(税金の督促、裁判所からの正式な書類など)は、通常、簡易書留や特定記録郵便など、受け取りの記録が残る方法で届きます。普通のはがきで、いきなり「今すぐ払え」と迫ってくることは、まずありません。この違いを覚えておくだけでも、見分けやすくなります。

    まとめ

    • 不審な郵便物にも、スマホの詐欺と同じ「不安にさせて急がせる」パターンがある
    • 記載された電話番号には、自分から連絡しない
    • 家族と情報を共有する、188に相談する
    • 本物の重要な通知は、記録が残る方法で届くことが多い

    あわせて読みたい: スマホを使った詐欺の型を体系的にまとめた拙著『60歳からのスマホ詐欺対策』(Kindle)もあわせてどうぞ。

  • 「会ったことのない人」から投資や恋愛の話が来たら

    SNSやマッチングアプリ、あるいは間違い電話のようなメッセージがきっかけで知り合った相手と、やり取りを重ねるうちに、投資話や送金を持ちかけられる——こうした被害の相談が、近年とても増えています。この記事では、代表的な手口と、身を守る考え方をご紹介します。

    手口の基本パターン

    1. SNSやアプリで、感じの良い相手からメッセージが届く
    2. 毎日のように優しいやり取りが続き、数週間〜数ヶ月かけて信頼関係を築く
    3. ある時点で、「良い投資話がある」「家族が急病で送金が必要」といった話が出てくる
    4. 最初は少額、うまくいくと徐々に高額な送金を求められる

    この「時間をかけて信頼させる」というのが、最大の特徴です。詐欺と聞いて想像する「怪しい即席の話」とは違い、本物の恋愛や友情のように感じられるため、気づきにくいのです。

    鉄則: 「会ったことのない人」と「お金」が結びついたら、100%疑う

    これが、覚えておいていただきたい一番の合言葉です。

    • 直接会ったことがない
    • ビデオ通話でも、なぜか顔を見せない、または画質が悪くて確認できない
    • 「海外にいる」「仕事の都合で会えない」という理由が続く

    こうした相手から、投資・送金・個人情報の話が出たら、その時点で強く警戒してください。

    よくある口実

    • 「暗号資産(仮想通貨)で確実に儲かる方法がある」
    • 「あなただけに教える、特別な投資情報」
    • 「今は忙しくて会えないが、いずれ結婚したい」に続く「家族の医療費が必要」
    • 「専用のアプリ(投資アプリ)に登録して、送金してほしい」

    「確実に儲かる」「あなただけ特別」という言葉は、詐欺の強いサインです。 本当に確実な投資など、存在しません。

    見分けるための3つの確認

    1. 実際に会ったことがあるか(一度も会っていない相手からの送金依頼は、理由を問わず疑う)
    2. 急かされていないか(「今すぐ」「このチャンスを逃さないで」という言葉があれば要注意)
    3. 誰かに相談できているか(「他の人には内緒に」と言われたら、それ自体が危険信号)

    家族や友人に、思い切って相談を

    こうした関係は、本人が「恥ずかしい」「バカにされたくない」と感じて、誰にも相談できないまま進んでしまうことが多いのが特徴です。

    しかし、周りの人ほど冷静に状況を見られます。「最近仲良くしている人がいるの」という話を、家族や友人にしてみるだけでも、危険に気づくきっかけになります。

    もし、すでにお金を送ってしまっていたら

    • 自分を責めないでください。巧妙な手口による被害は、誰にでも起こり得ます
    • すぐに、消費者ホットライン188に相談してください
    • 振込であれば、銀行に連絡し「振り込め詐欺救済法」の手続きができないか確認してください
    • 警察相談専用電話**#9110**も利用できます

    予防のためにできること

    • SNSやアプリで知り合った相手とは、お金の話が一切出ない関係を保つ
    • プロフィール写真だけで信じない(画像検索で、他のサイトで同じ写真が使われていないか確認する方法もあります)
    • 「投資」「送金」「アプリへの登録」を持ちかけられたら、まず立ち止まる

    まとめ

    • SNSやアプリで知り合った相手が、時間をかけて信頼させた後に投資や送金を求めるのが典型的な手口
    • 「会ったことのない人」と「お金」が結びついたら、理由を問わず疑う
    • 「確実に儲かる」「あなただけ特別」「他言無用」は、詐欺の強いサイン
    • 一人で抱え込まず、家族や友人、188に相談する

    あわせて読みたい: スマホを使った詐欺の型を体系的に知っておきたい方には、拙著『60歳からのスマホ詐欺対策』(Kindle)もおすすめです。

  • LINEで知らない人から「友だち追加」されたら

    「知らない名前の人から、友だちに追加されました、というメッセージが来た」
    「見知らぬアカウントから、いきなりメッセージが届いた」

    心当たりのない相手からの接触に、戸惑ったことはありませんか。この記事では、正しい対処法をご紹介します。

    まず、慌てなくて大丈夫です

    見知らぬ相手から友だち追加されたりメッセージが届いたりしただけでは、何か被害が発生するわけではありません。 メッセージを開いて読むだけでも、通常は問題ありません(ただし、中のリンクは押さないようにしましょう)。

    よくある「知らない人からの接触」のパターン

    パターン1 電話番号から自動的に見つかった

    LINEには、電話帳に登録された電話番号をもとに、自動的に「友だちかもしれない人」を表示する機能があります。過去に電話番号を交換した相手が、時間が経ってから「友だち」として表示されることもあります。この場合は、特に危険ではありません。

    パターン2 見知らぬ勧誘・宣伝

    「お得な情報があります」「副業で稼げます」といった、知らない相手からの勧誘メッセージです。興味を引く内容で連絡を続けさせ、最終的に高額な商品やお金を求めてくる詐欺の入り口であることが多いです。

    パターン3 なりすまし・乗っ取りの可能性

    まれに、以前の友だちのアカウントが乗っ取られ、別人として送られてくることもあります。「LINEのなりすまし「プリペイドカード買って」の正体」もあわせてご覧ください。

    対処法

    1. 返信しない

    知らない相手からのメッセージに、興味本位で返信しないのが基本です。返信すると「反応する人」だと伝わり、より執拗な接触が続くことがあります。

    2. リンクは絶対に押さない

    メッセージの中にリンクがあっても、押さないでください。偽サイトへ誘導される可能性があります。

    3. ブロックする

    1. その相手とのトークを開く
    2. 右上の「≡」(メニュー)を押す
    3. 「ブロック」を選ぶ

    ブロックすると、相手からのメッセージは届かなくなり、こちらの情報も見られなくなります。相手に通知が行くこともありません。

    4. 通報する(悪質な場合)

    明らかに詐欺や迷惑行為だと感じた場合は、ブロックと合わせて「通報」機能も使えます。同じメニューの中にある「通報」を選ぶと、LINE運営に情報が伝わります。

    「友だち自動追加」の設定を見直す

    そもそも知らない人から見つかりにくくするための設定もあります。

    1. LINEの設定(歯車マーク)を開く
    2. 「友だち」を選ぶ
    3. 「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」の項目をオフにする

    これで、電話番号を知っているだけの人から、自動的に見つけられることが少なくなります。

    まとめ

    • 知らない人からの接触だけでは、被害は発生しない
    • 返信しない、リンクは押さない、が基本の対応
    • 不安なら「ブロック」、悪質なら「通報」も使える
    • 「友だち自動追加」をオフにすると、見つかりにくくなる

    あわせて読みたい: LINEを使った詐欺の手口は「LINEのなりすまし「プリペイドカード買って」の正体」もどうぞ。基本操作は拙著『60歳からのLINE超入門』(Kindle)で体系的にご紹介しています。

  • 「登録完了しました」の画面が突然出たら — ワンクリック詐欺の対処法

    インターネットのページを見ていたら、突然——

    「ご登録ありがとうございます。料金〇〇円を3日以内にお支払いください」

    こんな画面が出て、心臓が縮み上がった経験はありませんか。これは「ワンクリック詐欺」と呼ばれる、古くからある手口です。この記事では、正しい対処法をお伝えします。

    結論: 何もする必要はありません

    先に、一番大事なことをお伝えします。この画面が出ただけでは、契約は一切成立していません。支払う必要も、連絡する必要もありません。

    日本の法律では、料金の発生する契約には「金額・支払い方法などをきちんと確認できる画面」が必要と定められています。突然「登録完了」と表示されるだけの仕組みは、この条件を満たしておらず、法律上、契約そのものが無効です。

    なぜ、こんな画面が出るのか

    ワンクリック詐欺の目的は、あなたを不安にさせて、お金を払わせる、または個人情報を聞き出すことです。

    • 「支払わないと法的措置を取る」という脅し文句
    • 「今すぐこちらに連絡を」という電話番号やメールアドレスの表示
    • 「あなたのIPアドレスは〇〇です」という、専門用語を使った脅し(実際には、これだけで個人を特定することはできません)

    これらはすべて、不安をあおるための演出です。

    やってはいけないこと

    • ❌ 表示された電話番号やメールアドレスに連絡する(これが一番危険です。 連絡した瞬間に、あなたが「反応する人」だと相手に伝わり、さらに執拗な請求が続くことがあります)
    • ❌ お金を払う
    • ❌ 「退会」「解約」のボタンを押す(個人情報が抜き取られる場合があります)
    • ❌ 慌てて画面の指示に従う

    正しい対処法

    1. 何もせず、画面を閉じる
    2. 閉じられない場合は、ブラウザ(インターネットを見るアプリ)ごと閉じる
    3. それでも表示され続ける場合は、スマホを再起動する

    これだけで終わりです。何も起きません。

    不安が残るときは

    • 消費者ホットライン188に相談してください。「ワンクリック詐欺の画面が出たが、何もしていない」と伝えれば、対応を教えてもらえます
    • 家族や周りの人に話してみることも、不安を和らげる助けになります

    もし、うっかり個人情報を入力してしまったら

    画面の指示に従って、名前や電話番号を入力してしまった場合は、少し注意が必要です。

    • 以後、その情報宛てに詐欺の連絡が来る可能性があります
    • 知らない番号からの着信やメールには応じない
    • 不審な請求書が届いても、支払わずに188に相談する

    予防のために

    • 怪しい広告や、極端に興味を引く見出し(「〇〇の裏側」など)のリンクは踏まない
    • アプリやブラウザは、最新の状態に更新しておく

    まとめ

    • 突然の「登録完了」画面は、契約が成立していない、ただの脅し
    • 電話やメールで連絡しない、お金を払わない、退会ボタンも押さない
    • 何もせず画面を閉じるだけで対応は完了
    • 不安なら消費者ホットライン188へ

    「不安にさせて、急がせるものは、ぜんぶ疑う」——この合言葉を、今日も思い出してください。


    あわせて読みたい: 偽警告画面や偽SMSなど、他の詐欺の型もあわせて知っておくと安心です。拙著『60歳からのスマホ詐欺対策』(Kindle)で、5つの型をまとめてご紹介しています。

  • スマホをなくしたとき、まずやること(あわてないための手順)

    「あれ、スマホがない」

    そう気づいた瞬間は、誰でもあわててしまうものです。でも、落ち着いて順番どおりに対応すれば、被害を防げることがほとんどです。この記事では、スマホをなくしたときに、まずやるべきことを順番にご紹介します。今すぐでなくても、一度読んでおくだけで、いざというときの安心につながります。

    まず深呼吸を

    あわてて探し回る前に、一度落ち着きましょう。多くの場合、「探す」機能を使えば見つかるか、少なくとも悪用は防げます。順番に対応すれば大丈夫です。

    手順1: 家族の電話・別の端末で「探す」

    1. 家族のスマホやパソコンを借りる
    2. iPhoneの場合は「探す」、Androidの場合は「デバイスを探す」というサービスにアクセスする(「iPhone 探す 方法」「Android 探す 方法」などで検索すると、公式の案内が出てきます)
    3. 自分のApple ID・Googleアカウント(スマホを買ったときに設定したID)でログインする
    4. 地図上に、なくしたスマホの現在地が表示されることがあります

    カフェや電車の座席に置き忘れただけなら、この時点で場所がわかり、取りに戻れることも多いです。

    手順2: 見つからない・盗まれた可能性があるときは「ロック」

    場所がわからない、あるいは人通りの多い場所で見当たらない場合は、他人に中身を見られたり悪用されたりしないよう、遠隔でロックをかけます。

    • 「探す」の画面には、「紛失モード」または「端末をロック」という項目があります
    • これを選ぶと、画面ロックがかかり、他人が中身を見られなくなります
    • 画面に「拾った方はこちらへご連絡ください」という連絡先メッセージを表示させることもできます

    手順3: 通信会社に連絡して回線を止める

    契約している携帯電話会社(docomo・au・SoftBank・格安SIMの会社など)に電話し、「スマホをなくしたので、回線を一時停止してほしい」と伝えます。

    • 契約書類や、以前送られてきたハガキなどに、連絡先の電話番号が書かれています
    • 分からない場合は、家族のスマホで「(契約している会社名) 紛失 連絡先」と検索すれば案内が見つかります
    • 回線を止めておけば、他人が電話をかけたりデータ通信をしたりするのを防げます

    手順4: LINEなど、大事なアプリのログアウト・保護

    家族のスマホやパソコンから、LINEなど大事なアプリに他の場所からログインできないようにする設定があるか確認しましょう。LINEの場合は「設定」→「アカウント」から、他の端末でのログイン状況を確認・解除できます。不安な場合は、お子さんやお孫さんに手伝ってもらうと確実です。

    手順5: それでも見つからなければ、警察に届け出る

    盗まれた可能性がある場合や、どうしても見つからない場合は、最寄りの警察署・交番に**遺失届(いしつとどけ)**を出しておきましょう。後から見つかったときの手続きにも必要になります。

    なくす前にできる備え

    • 画面ロック(暗証番号・指紋・顔認証)を必ず設定しておく。これだけで、他人に中身を見られるリスクが大きく下がります
    • 「探す」機能を、あらかじめオンにしておく(設定画面から確認できます。分からなければ、お子さんやお孫さんに一度設定してもらうと安心です)
    • 契約している携帯電話会社の電話番号を紙に書いて、財布や手帳に控えておく(スマホの中にしか連絡先がないと、いざというとき困ります)

    まとめ

    • なくしたと気づいたら、まず家族の端末で「探す」機能を使う
    • 見つからない・盗まれた可能性があるときは遠隔ロックをかける
    • 通信会社に連絡して回線を止めることで、悪用を防げる
    • 見つからなければ警察に遺失届を出す
    • 「画面ロック」「探す機能のオン」「連絡先を紙に控える」の3つを、なくす前に備えておくと安心

    あわせて読みたい: 「アカウントが停止されましたSMSの見分け方」もあわせてお読みいただくと、日頃のスマホの安全対策への理解がより深まります。詐欺やトラブルへの備えをさらに詳しく知りたい方には、拙著『60歳からのスマホ詐欺対策』(Kindle)もおすすめです。

  • 「安すぎる」通販サイトに注意 — 偽ショッピングサイトの見分け方

    「有名ブランドの品物が、驚くほど安く売られている」
    「SNSの広告で見つけたお店、なんだか聞いたことがない」

    インターネットで買い物をする機会が増えるほど、偽のショッピングサイトに出会う可能性も高まります。この記事では、見分け方と、万一のときの対処をご紹介します。

    一番のサイン: 「安すぎる」

    偽サイトの最大の特徴は、相場からかけ離れた安さです。定価1万円のものが2,000円で売られていたら、それは「お買い得」ではなく「怪しい」と考えてください。本物の会社が、赤字覚悟でそこまで値下げすることはまずありません。

    3秒でできるチェックポイント

    その1 会社の情報が書かれているか

    ページの下の方に「特定商取引法に基づく表記」という項目があるか確認してください。ここに、運営会社の名前・住所・電話番号が書かれているのが正規のお店です。この記載がない、または内容が不自然(住所が存在しない、電話番号がないなど)なサイトは避けましょう。

    その2 日本語が不自然でないか

    「在庫わずかのため今すぐご注文を」のような、妙に流暢すぎたり、逆にたどたどしい日本語は、海外の詐欺グループが作ったサイトによく見られる特徴です。

    その3 支払い方法が「銀行振込のみ」でないか

    信頼できるお店は、クレジットカードやコンビニ決済など、複数の支払い方法を用意しています。「個人名義の銀行口座への振込」しか選べないサイトは、特に警戒してください。 振り込んでしまうと、取り戻すのが非常に困難です。

    SNSの広告から来た場合は、特に慎重に

    InstagramやFacebookの広告で見つけたお店で、聞いたことのないブランド名だった場合は、注文する前に一呼吸置いてください。

    • お店の名前で検索し、「(お店の名前) 詐欺」「(お店の名前) 評判」と調べてみる
    • 似たような被害の報告がないか確認する

    注文してしまった後、心配なとき

    • クレジットカードで支払った場合: カード会社に連絡し、「詐欺サイトで利用してしまった可能性がある」と伝えてください。不正利用として対応してもらえることがあります
    • 銀行振込をしてしまった場合: すぐに振込先の銀行と、ご自身の銀行の両方に連絡してください。「振り込め詐欺救済法」の手続きで、お金が戻る可能性があります
    • 迷ったら、消費者ホットライン188に相談してください。「消費者ホットライン188の使い方」もあわせてご覧ください

    安心して買い物をするために

    • 大手の通販サイト(Amazon、楽天市場など)を経由して買う
    • 初めてのお店は、少額の買い物から試してみる
    • 「安すぎる」と感じたら、一度立ち止まって確認する習慣を

    まとめ

    • 偽ショッピングサイトの一番のサインは「安すぎる」こと
    • 「特定商取引法に基づく表記」の有無を確認する
    • 支払いが「銀行振込のみ」のサイトは特に警戒を
    • 被害にあったら、カード会社・銀行・消費者ホットライン188へすぐ相談

    あわせて読みたい: ネット上の詐欺の型を体系的に知っておきたい方には、拙著『60歳からのスマホ詐欺対策』(Kindle)もおすすめです。

  • 迷惑電話・しつこい勧誘電話をブロックする方法

    「知らない番号からの電話が増えた気がする」
    「一度出てしまってから、何度もかかってくるようになった」

    迷惑電話は、詐欺の入り口になることもあれば、単にしつこい勧誘であることもあります。この記事では、スマホの機能でできるブロック方法をご紹介します。

    基本の考え方: 知らない番号には出ない

    まず大前提として、登録していない番号からの電話には、無理に出る必要はありません。 本当に大事な用件なら、留守番電話にメッセージが残ります。折り返すかどうかは、その内容を聞いてから判断しても遅くありません。

    特定の番号を着信拒否にする方法

    iPhoneの場合

    1. 「電話」アプリを開く
    2. 「履歴」から、ブロックしたい番号を探す
    3. 番号の横の「ⓘ」マークを押す
    4. 一番下までスクロールし、「この発信者を着信拒否」を選ぶ

    Androidの場合

    1. 「電話」アプリを開く
    2. 「履歴」からブロックしたい番号を長押し(または番号を開いて「詳細」)
    3. 「ブロック」を選ぶ

    一度ブロックすると、その番号からの着信は無音になり、通知も来なくなります。

    「非通知」「知らない番号」をまとめてブロックする

    しつこい勧誘電話は、番号を変えてかけてくることもあります。1件ずつブロックするのが大変な場合は、電話帳に登録していない番号をまとめて拒否する設定が便利です。

    • iPhone: 設定 →「電話」→「不明な発信者を消音」をオンにする(電話帳にない番号はすぐには鳴らず、留守番電話に回るようになります)
    • Android: 電話アプリの設定から「迷惑電話フィルタ」機能を確認(機種によって名称が異なります)

    注意点: この設定にすると、病院や役所などからの初めての電話も鳴らなくなることがあります。心当たりのある電話を待っているときは、一時的にオフにしておくと安心です。

    携帯電話会社の「迷惑電話対策サービス」も活用を

    各携帯電話会社は、無料または低額の迷惑電話対策サービスを提供していることが多いです。

    • 詐欺の可能性がある番号を自動で警告してくれる
    • 迷惑電話としてデータベースに登録された番号を、着信時に知らせてくれる

    「(契約している携帯電話会社名) 迷惑電話 対策」で調べるか、店舗で「迷惑電話を防ぐサービスはありますか?」と聞いてみてください。

    「特殊詐欺」の電話は、ブロックより先に知っておくべきこと

    迷惑電話の中でも、お金や個人情報を狙う詐欺の電話は、ブロックだけでは防ぎきれません。「不安にさせて、急がせる」電話には、その場で判断せず、一度切って家族に相談する——この心構えが、ブロック機能と合わせて一番の備えになります。詳しくは「家族で決めておく「合言葉」のすすめ」もご覧ください。

    まとめ

    • 知らない番号には、無理に出なくていい
    • 特定の番号は「着信拒否」で個別にブロックできる
    • 「不明な発信者を消音」で、まとめて対策することもできる
    • 携帯電話会社の迷惑電話対策サービスも確認を
    • お金の話が出たら、ブロックの前に「一度切って相談」を思い出す

    あわせて読みたい: 電話だけでなく、SMSやメールでの詐欺の手口も知っておくと、より安心です。拙著『60歳からのスマホ詐欺対策』(Kindle)で、5つの型をまとめてご紹介しています。

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