「年金だけで、この先やっていけるのだろうか」
「漠然とした不安はあるけれど、何から確認すればいいか分からない」
老後の生活費について、多くの方が同じような不安を抱えています。この記事では、不安を「数字」に変えるための、最初の一歩をご紹介します。
まず、平均額を知っておく
総務省の家計調査などでは、高齢夫婦のみの世帯の生活費は、月々おおよそ25万円前後というデータが公表されています(年によって変動します)。ただし、これはあくまで平均であり、住んでいる地域や暮らし方によって、実際の金額は大きく異なります。
大事なのは、他人の平均額ではなく、ご自身の状況に合わせた金額を把握することです。
ご自身の生活費を把握する、簡単な方法
- 直近数ヶ月の通帳の記録や、クレジットカードの明細を見返す
- 食費、水道光熱費、通信費、医療費など、大まかな項目に分けて書き出す
- 月々の合計金額を出してみる
完璧である必要はありません。「だいたいこれくらい」という目安が分かるだけでも、大きな一歩です。
収入側も、あわせて確認する
- 「ねんきん定期便」に記載されている、年金の見込み額
- その他の収入(不動産収入、パート収入など)があれば、それも含める
支出と収入を比べてみる
生活費(支出)と、年金など(収入)を比べてみると、毎月いくら黒字か、あるいは赤字かが見えてきます。赤字であれば、その分を貯蓄から取り崩していくことになります。
「何年もつか」を計算してみる
貯蓄額を、毎月の赤字額で割ると、大まかに「何年もつか」の目安が分かります。
例えば、貯蓄が1,500万円あり、毎月5万円の赤字なら、1,500万円 ÷ (5万円×12ヶ月)= 25年、という計算になります。
こうした計算を、電卓や紙で行うのは手間がかかりますが、年齢ごとの推移を自動で計算してくれるExcelツールを使えば、数字を入れるだけで見通しが立てられます。当サイト運営者が作成した「老後資金・年金シミュレーター」は、現在の年齢・貯蓄額・年金額・生活費を入力するだけで、何歳で資金が尽きる見込みかをグラフで確認できるようになっています(BOOTHで300円)。
老後資金・年金シミュレーター(Excel・300円)を見てみる
不安が数字になると、次にやることが見えてくる
「なんとなく不安」なままだと、対策のしようがありません。しかし、「毎月〇万円の赤字」「あと〇年でこうなる見込み」と数字が分かれば、そこから何をすべきかが具体的に見えてきます。
- 生活費を見直す(「スマホ料金が高いと感じたら見直す3項目」なども参考に)
- 資産の相談を、専門家にしてみる
- 働き方や暮らし方を見直す
大事な注意点
この記事でご紹介した計算方法は、あくまで大まかな目安を得るためのものです。物価の変動や、予期しない出費までは反映されません。本格的な資産計画については、年金事務所やファイナンシャルプランナーなど、専門家への相談をおすすめします。
まとめ
- 老後の生活費は、平均額ではなく自分の状況に合わせて把握することが大切
- 通帳や明細を見返し、大まかな支出を書き出してみる
- 収入と支出を比べ、「何年もつか」の目安を確認する
- 数字が分かれば、具体的な対策を考えられるようになる
あわせて読みたい: 毎日の家計管理から始めたい方は「使っていないサブスクの探し方・やめ方」もあわせてどうぞ。
コメントを残す